ある日突然みつけたその白髪。
ショックですよね…
白髪は老けて見られる要因にもなりますし、場合によっては苦労しているようにも見られるかもしれません。
「この白髪、何とかしたい!」と改善策をお探しではありませんか?
そこで今回は、根本的に白髪を治す方法、そして白髪を未然に防ぐ方法を紹介します。
もう歳だからと諦めかけていた人も、これを参考に白髪の改善・予防に取り組んでみてください!
白髪の原因
正直に言うと、白髪が作られる原因は完全に解明されたわけではありません。 しかし、これまでの研究で、白髪について多くの事がわかってきているのも事実です。
何事も「対策をたてるには、原因から」知る必要があります。
まずは、白髪のできるメカニズムについて理解していきましょう。
髪が黒くなるメカニズム
実は、髪の毛はもともと白いという事をご存知でしたか?
おそらく、たくさん方が髪の毛は黒いと思い込んでいたのではないでしょうか?
産毛(うぶげ)を思い出してみてください。 産毛は、白や透明のような薄い色をしてますよね?
つまり、髪の毛も最初は色はついていません。
髪の毛が伸びる過程のなかで色付けが行われ、日本人なら黒色になる仕組みになっています。
この髪の毛に色付けをする細胞を「メラノサイト」と呼びます。
メラノサイトが黒色色素であるメラニンを作り出し、髪の毛に色付けをしますが、このメラニンを上手く作り出せないと、髪の毛に色を付ける事ができずに白髪となってしまうのです。
では、次に白髪の要因となるメラニンを上手く作り出せない主な原因を説明していきます。
原因①「老化」
白髪ができてしまう一番の原因は、「老化」によるものがほとんどです。
私達の体は、歳をとり老化してくと、体の活動機能が低下していきます。 髪の毛に色をつけるメラノサイトも、老化によりメラニン色素を作る機能が衰え白髪が増えていきます。
個人差はあるものの、50歳までには9割の人に1本以上は白髪が生えてると言われています。
しかし、老化の速度を遅らせる事は可能ですし、歳をとっても黒髪が多い人もたくさんいます。
正しい対策を行えば、老化による白髪は予防・改善する事が可能です。
原因②「遺伝」
白髪ができてしまう原因で多いが「遺伝」によるものです。
実際には正確に解明されたわけではありませんが、統計データなどから白髪の遺伝性の高さが示されています。 薄毛や髪色と同じように、白髪も親の体質を遺伝する事によって発生しやすい考えられています。
特に、若白髪は遺伝による影響が高い可能性があります。
しかし、諦める必要はありません! 白髪の予防・対策をしっかり行う事で、白髪の発生を抑えたり、遅らせる事は可能です!
原因③「栄養不足」
日頃から、十分な栄養を摂っていないと、健康な髪が作られずに白髪を作る原因になってしまいます。
そもそも髪の毛は血液から作られています。
血液は、体内の様々な場所に栄養を運んでいますが、髪の毛は優先順位的に後回しになってしまいます。 そのため、十分な栄養を摂っていないと、髪の毛にまで栄養が回ってこないので白髪や薄毛の原因となるのです。
つまり、きちんとした栄養を摂れば、白髪を予防する事が可能になるという事です。
大事なのはバランスの良い食事ですが、髪を黒くするメラニン色素を十分に働かせる栄養素もあります。 詳しくは「白髪の改善」をご覧ください。
原因④「不規則な生活」
不規則な生活も、白髪を発生させる原因となります。
特に、睡眠不足や夜更かしは、自律神経のバランスを崩し成長ホルモンの分泌を妨げます。
成長ホルモンは、その名の通り成長に関わるホルモンで、寝ている間に分泌されます。 体の修復や若さの維持、そして髪の成長にも欠かせないため、不規則な生活は白髪の原因となってしまいます。
また、タバコやアルコールの飲みすぎも白髪の原因となる可能性があります。
これらは、老化の原因である活性酸素を発生させる要因でもあり、髪へ必要な栄養素を損なってしまうからです。
規則正しい生活と、タバコ・アルコールを控える事は、白髪の予防・改善に効果があります。
原因②「ストレス」
耳にした事がある方も多いかもしれませんが、ストレスが原因で白髪になるという話です。
マンガの中の話で、ショックにより一瞬にして髪が真っ白になってしまったという話がありますが、実際に1日で髪が真っ白になる事はあり得ないそうです。
しかし、ストレスが原因で白髪が発生するとうのは事実であり、そのメカニズムも少しずつ明らかになってきました。
髪の毛に色付けをする細胞メラノサイトは、ストレスなどが発生させる活性酸素によって破壊され、正常に機能できなくなってしまいます。 そして、メラニン色素を生成できなくなり白髪となってしまいます。
しかし、この場合もストレスの改善など白髪の予防・対策を行う事で、元に戻す事が可能なようです。
原因②「その他の要因」
他にも、白髪を発生させる原因として、病気や薬による副作用、貧血などの可能性があります。
急に白髪が大量発生したり、子供に白髪が発生した場合は、なんらかの病気・副作用の可能性がありますので病院を受診した方がいいでしょう。
また、髪に直接使用するシャンプーなどヘアケア製品、ブリーチなどの脱色剤が白髪の原因となる場合もあるようです。
体に合わない場合は使用をやめるなど、白髪が増える場合はヘア製品を見直す必要があるかもしません。
それから、女性の場合「初潮」、「出産」、「閉経」の時期は、体内の血液が足りなくなり、髪の毛へ上手に栄養を運べずに白髪になりやすいと言われています。
白髪対策
白髪の原因を理解してもらったところで、次に白髪の予防・改善をするための白髪対策についてご紹介します。
対策①「食事」
健康な髪の毛を作り、白髪を予防・改善するためには、髪に必要な栄養をきちんと摂取しなければなりません。
白髪の予防・改善や健康な髪を作るために必要な栄養素は以下の通りです。
チロシン
髪の毛を黒く色付けするメラニン色素の生成にはチロシンというアミノ酸が必要で、このチロシンが減少すると髪の毛に色を付ける事ができなくなり白髪の原因ともなります。
チロシンは体内で生成する事ができないため、チロシンを含む食品を直接食べるしかありませんが、チロシンを体内で生成してくれるフェニルアラニンというアミノ酸を摂取する方法もあります。
チロシンを多く含む食品
チロシンはチーズ類や大豆製品に多く含まれています。
他にも、カツオやマグロなどの魚介類、バナナやリンゴなどの果物にも含まれていますが、効率良くチロシンを摂取するには「チーズ」や「豆腐」を食べるのが効果的です。
また、チロシンをしかっり摂取できるサプリメントを利用するのもオススメです。
チロシンを摂取する際に、注意してほしい点があります。 チロシンは髪を黒くするメラニン色素を生成するわけですが、メラニンはシミ・そばかすを生成する原因にもなります。 しかしこれは、紫外線に当たらなければ対処する事ができますので、夜や寝る前などの紫外線を避けれる時間帯に摂取すようにしてください。
フェニルアラニンを多く含む食品
体内でチロシンを生成する事のできるフェニルアラニンは、乳製品、卵、肉、魚などの動物性食品に多く含まれています。
また、アーモンドなどのナッツ類、かぼちゃ、大豆製品でも摂取する事ができます。
ビタミンB群
ビタミンB群には、白髪の予防・改善に効果がある栄養素がたくさん含まれています。
特に、ビタミンB群に含まれるビタミンB12と葉酸には、メラニンを生成するメラノサイトを活性化させ、白髪の改善に効果がある栄養素です。
また、ビタミンB12と葉酸は協力しあって血液の合成に関与しています。 髪の毛は血液で作られているため、健康な血液を維持する事は白髪の予防・改善に効果あります。
ビタミンB12・葉酸を多く含む食品
ビタミンB12は、白鮭やしじみ、あさりなどの魚介類に多く含まれています。
葉酸は、あらゆる食品に含まれているので摂取しやすいですが、オススメの食品は枝豆です。
ビタミンB群を食事で摂取しようとすると、幅広い食品を食べなくていけないので大変です。 しかし、白髪の予防・改善を効果的にするためには、毎日の摂取が欠かせません。
そこで、ビタミンB群を効果的に摂取するにはサプリメントを使うのがオススメの摂取方法です。
銅
銅は、チロシンがメラニン色素を生成するのを促進してくれるミネラル成分です。
しかし、銅は体内で生成する事ができないため、食事などから摂取しなくてはなりません。
銅を多く含む食品
銅は、牛レバー、イカ、カニなどの食品や納豆などの大豆製品に多く含まれています。
ヨウ素(ヨード)
海藻類を食べると髪に良いと聞いたことはありませんか?
実際に、海藻類に含まれるヨウ素別名ヨードには、メラノサイトを活性化させる働きがあり、代謝を促進させる事で健康な髪を維持する効果もあります。
どちらかと言うと、健康な髪の毛を保つ効果が強い栄養素です。 しかし、白髪の予防・改善には、髪の毛を健康に保つ事は重要ですので、ヨウ素もしっかり摂取したい栄養素です。
ヨウ素を多く含む食品
ヨウ素は、前途したように海藻類に多く含まれています。
昆布、ワカメ、ひじきなどから効果的に摂取する事ができます。
セサミン
ゴマに含まれるセサミンには、白髪の予防・改善に効果があると言われています。
セサミンは、古来から世界的に美容や健康に効果があるとされ重宝されてきた食材です。 セサミンには、活性酸素を除去する若返り効果があり、セサミンが含まれるゴマにはチロシンも含まれているので、白髪の予防・改善にとても効果的な食材です。
毎日大量のゴマ(セサミン)を食べるのは大変なので、サプリメントを活用するといいでしょう。
バランスの良い食事が重要
上記で、白髪の予防・改善に効果のある栄養素を紹介しましたが、それだけを食べていればいいわけではありません。
髪や頭皮、細胞には、炭水化物やタンパク質など他の栄養素も欠かすことはできません。
日頃からバランスの良い食事を心掛け、白髪の予防・改善を効果的に行うようにしましょう。
対策②「頭皮マッサージ」
頭皮マッサージは、白髪の予防・改善に効果があります。
なぜなら、頭皮の血行が悪いと髪へ十分な栄養を運ぶことができず、白髪だけでなく抜け毛などの原因となってしまうからです。
また、白髪対策となる栄養素を摂っていても、血行不良により髪へその栄養が届かない状態では意味がなく、白髪を改善することはできません。
そのため、頭皮マッサージによる血行を促進する作用が、白髪の予防・改善に加え健康な髪を保つ効果に期待ができるのです。
さらに、マッサージにはストレスを緩和する効果もあります。
ストレスは、白髪を発生させやすい原因の一つでもあるため、頭皮マッサージには白髪対策にとても効果がある方法です。
頭皮の血行チェック方法
まずは、自分の頭皮の血行状態をセルフチェックしてみましょう。
もし、血行が悪い状態だと判断された場合は、積極的に頭皮マッサージに取り組んでください。
頭皮の色を確認
鏡を使って(人に見てもらって)頭皮の色を確認してみてましょう。
- 青・白い…〇:良い状態
- 黄色…△:やや血行不良
- 赤・ピンク…×:悪い状態
頭皮が青白い場合は血行が良い状態で、逆に赤(茶色)や黄色みがかっていると血行が悪い状態にあります。
頭皮をさわって確認
頭全体を10本の指の腹でガシッと掴みます。 その状態で、前後にゆすります。
頭皮が頭蓋骨からずれて動くようならOKで、問題ありません。
硬く凝り固まっているような状態なら、血行不良の可能性があります。
頭皮マッサージの方法
それでは、次に頭皮マッサージのやり方について説明していきます。
まず、マッサージを行う際は、頭皮にキズを付けないよう、爪は立てずに指の腹を使いましょう。 そして、頭皮をなでるように、なるべく優しく行いましょう。
- 前頭部
- 側頭部
- 後頭部
おでこと髪の生え際に4本指をおきます(人差し指はこめかみ辺りに)。 そのままなでるように、頭頂部に向かって優しく4本指をすべらせます。
4本指をもみあげから、頭頂部に向かって優しくすべらせます。
後頭部も同じように、4本指で首から頭頂部に向かって優しくすべらせます。
この流れを1日3セット以上はおこなってくださいね。
また、マッサージはいつおこなっても問題ありませんが、血行が良くなるお風呂の時におこなうと効果的でしょう。
マッサージグッズやヘッドスパ
頭皮マッサージ用のグッズなども販売されています。
実際にグッズを使えば楽ですし、効果的でもありますので活用するのも良いでしょう。
また、マッサージ専門店などでヘッドスパをしてもらうのもアリです!
お金がかかってしまうので頻繁には行けませんが、プロにやってもらうマッサージは本当に気持ちがよいので、ストレス緩和効果もより高まるでしょう。
対策③「睡眠」
白髪の予防・改善に睡眠はとても重要です。
なぜなら、髪は寝てる間に最も作られています。
また、睡眠は体の回復を担う時間で、成長ホルモンの分泌、新しい細胞の生成やストレスの緩和などもおこなっています。 髪の毛を黒くするメラノサイトも細胞ですので、睡眠によって正常な細胞の機能を維持する必要があります。
不規則な生活や夜更かし、睡眠不足は、白髪だけでなく健康な髪の毛の成長を阻害させる原因となりますので、睡眠はきちんと取るようにしてください。
なるべく、夜12時前には布団に入り、質の良い睡眠をおこなうようにしてくださいね。
対策④「ストレス解消」
白髪の直接の原因がストレスなのかを見極めるのは難しいですが、ストレスが白髪を発生する要因であるのは確かです。
ご自身でストレスを感じてると思うのであれば、ストレスの解消にも力を入れなくてなりません。
自分の好きな事やストレスを発散できる趣味などがある方は、積極的に行うようにしてみるといいでしょう。 そのような発散方法がない方は、ストレス緩和になると言われるウォーキング・瞑想・カラオケ・美味しいものを食べるなどのストレス解消法を試してみてください。
また、上記項目の白髪対策でも説明した、マッサージ、睡眠もストレスの緩和にとても効果があります。
白髪対策になる栄養素も積極的に摂り、ストレス対策をおこなう事で白髪の予防・改善が効果的になります。
対策⑤「白髪染め」
白髪は根本的に改善するのが一番です。
しかし、根本的な白髪の改善方法は時間がかかり、なかなか結果が見えてこないという場合もあります。
そこで、すぐにでも白髪を改善するには、白髪染めを活用するのが一番です。
ただし、白髪染めには様々なタイプがあり、メリット・デメリットも違います。 製品によっては、頭皮を傷め、結果として白髪を増やすという逆効果になる場合もあります。
それぞれタイプ別に紹介しますので、ご自身にあった白髪染めを選び、白髪対策をおこないましょう。
ヘアカラー(白髪染め)
一般的なヘアカラータイプは、髪を脱色して色を付けるブリーチタイプです。
メリット
- 好きなカラーで染めることができる
- 持続性が高く、洗っても色落ちしない
デメリット
- 髪や頭皮を傷める
- 自分でおこなうと、若干手間がかかる
白髪染めとしては一番効果的ですが、髪や頭皮を傷めるという大きなデメリットがあります。
美容院を利用したり、なるべく頭皮に付かないように塗るなどのダメージを軽減する工夫が必要になります。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアタイプは、髪の表面を染料でコーティングして色を付ける仕組です。
メリット
- 髪や頭皮を傷める心配がほとんどない
デメリット
- 持続性が弱い、洗うたびに色落ちしてくる
- 理想のカラーにするのが難しい
ヘアマニキュアは、髪や頭皮を傷めることがないのがメリットですが、持続性がなく理想のカラーにすることが難しい点があります。
使用回数も多くなるため、出費がかさんでしまうのもデメリットです。
ヘアトリートメント(白髪染め)
ヘアトリートメントタイプは、トリートメントとして使用することで髪や頭皮のダメージを軽減し白髪を自然と染めることができます。
メリット
- 髪や頭皮を傷める心配が少ない
- トリートメント効果がある
デメリット
- カラーのバリエーションが少ない(種類による)
- 髪に色が付くのに時間がかかる(種類による)
ヘアトリートメントタイプは、髪や頭皮のダメージを軽減できトリートメント効果も持っています。
種類が豊富で化学染料や植物染料などのタイプがあり、染めるのに時間がかかったり、カラーを楽しめないなど種類に応じたデメリットがあります。
スプレー・ファンデーション
白髪隠しとして、スプレーやファンデーションタイプを使用する方法もあります。
メリット
- 短時間でできる
- 持ち運べる
デメリット
- 持続性はほとんどない
- 服につけると落ちない場合がある
スプレーやファンデーションタイプは、応急処置的な用途で使うのがベストです。
シャンプーなどで洗えば落ちてしまうので持続性はありませんが、緊急時など大事な時のエチケットには重宝できるアイテムとなります。
まとめ
白髪は、原因を知り対策を打つ事で、ある程度の予防・改善をすることが可能です。
食生活や生活習慣、髪・頭皮のケアなど、白髪対策には正しい方法で継続することが重要となります。
根本的な解決には時間がかかる場合もありますが、白髪染めなどを上手く利用しながら黒髪を取り戻し、若々しい見た目を維持していきましょう!