ネット通販の大手といえば「Amazon」か「楽天」だと思います。
この2社に対して「どっちがいいの?」「どっちがお得なの?」と悩んだことありますよね? (ある意味、永遠のテーマ)
そこで今回は、ネット通販の2強「Amazon」と「楽天」のメリット・デメリットを比較して、どちらを使って買い物すればいいのかを解説します。
結論から言えば…
状況に応じてどちらも使うのがベスト。
では、その具体的な使い分けも合わせてみていきましょう!
Amazonと楽天の大きな違い
まずは、「Amazon」と「楽天」の大きな違いであるビジネスモデルについて説明します。
なぜなら、この違いが両社のメリット・デメリットを語る上で何気に重要だったりします。
Amazonのビジネスモデルは、主に自分たちで商品を仕入れ、管理・販売を行い利益を得ているデパートのようなイメージです。(他業者の出品販売もあります。)
ほとんどのサービスを自社で行っているため、商品の管理がされており、買い手も安心して購入できるのが強みです。
また、Amazonオリジナル商品があったりとブランド化もされています。
一方、楽天のビジネスモデルは、商品の管理や販売は行わず、業者に出店場所を提供し出店料で利益を得ているショッピングモールのようなイメージです。
どちらかというと、不動産賃貸業みたいな感じですね。
楽天は、たくさんの業者が出店しているので商品数は豊富ですが、返品やトラブルがあった場合は個々にやりとりをしなくてはならず、スムーズに行かない場合もあります。
両社の市場シェアは、楽天が日本国内なのに対し、Amazonの市場は世界です。
国内市場はほぼ互角と言えますが、世界でみればダントツでAmazonがシェア率NO.1なのです!
ざっくりですが、以上がAmazonと楽天の大きな違いです。
では、この内容を踏まえ、具体的なサービスの違いをみていきましょう!
サービス内容比較
通販サイトを利用する上で欠かせない、大まかな8つのサービスを比較しました。
サイトの見やすさ
「Amazon」のほうが見やすい。
両社のサイトを比べると、Amazonはサイトの構成が統一されていてスッキリしていますが、楽天は店舗ごとにサイトのデザインが違い、構成が統一されてないので必要な情報を探すのに苦労します。
また、全体的に情報量も多くてゴチャゴチャしています。
よって、サイトの見やすさはAmazonの方が見やすいと言えます。
とはいえ、楽天もそこまで不便ではありません。
なれてしまえば、さほど問題はないかと思います…
商品の多さ
「楽天」のほうが多い。
両社の商品登録数は、
- Amazon:推定2憶種類(非公開)
- 楽天:約2.5憶種類
と、楽天の方が多い結果となっています。
普通に考えれば、世界規模のAmazonの方が商品は多そうに思えますが、実際に私が両社を使っている分には、やはり楽天の方が多いと感じます。
もちろん「何が欲しいか?」によって結果は変わると思いますが、楽天は出店販売のためかAmazonには無いマイナーな商品も結構あったりします。
逆にAmazonには、オリジナル商品やコラボ商品などがあるので、それぞれの良さもあります。
ただ、確実なことが言えるのは、食品、特にファッション系の品ぞろえは楽天の方が明らかに豊富です。
商品の探しやすさ
「Amazon」のほうが探しやすい。
上の画像はAmazonと楽天で「パソコン」の商品検索をした結果ですが…
ぶっちゃけ、大差はありません!
しかしながら、Amazonの方がサイトがスッキリしていて見やすい点と、楽天は出店販売ゆえに複数の店舗が同じ商品を販売すると、同じ商品がいくつも表示されてしまうので買う物を選びにくいです。
ですので、ピンポイントで探したい商品があるなら、Amazonの方がやや優れていると言えます。
商品の探しやすさに関しては個人的に互角ですが、優位性をつけるならAmazonとしました。
商品の価格
「Amazon」のほうが安い。
商品の価格は物やジャンルによっても違いますし、時期やキャンペーンなどでも変化します。
なので、一概にどっちが安いとは言い切れません。
ただし、それらを考慮した上でもAmazonの方が基本的に安い傾向にあります。
しかしながら、通販サイトで買い物をするには「送料」と「ポイント還元」が必然的にセットになってきます。
なので、安さを重視すのなら、この辺も考慮していく必要がでてきます。 (詳しくはお得に買うならで後述します。)
配達スピード
「Amazon」のほうが早い。
Amazonは通常配送で2〜4日となっていますが、私の感覚ではだいたい2日以内で届きます。
また、「お急ぎ便」(有料)を使えば当日~翌日に届くサービスもあります。 さらに、「プライム会員」(有料)なら、地域限定ではありますが2時間以内に届く「Prime Now」を利用することもできます。
一方の楽天は、配送が店舗ごとの対応なので配達スピードにムラがあり、タイミングも悪ければ注文してから1週間近くかかることも普通にあります。
楽天にも「あす楽」(無料)という当日~翌日に届くサービスがありますが、地域が限られる上に店舗によって使えなかったりと微妙なサービスです。
以上のことから配達スピードは、完全にAmazonの圧勝です。
ポイント還元率
「楽天」のほうが貯まりやすい。
基本的なポイント還元率は、Amazonも楽天も同じ1%で差はありません。
しかし、Amazonはポイント付き商品を買わないとポイントが付かないのに対し、楽天は全ての商品にポイントが付きます。
また、両社ともに独自のクレジットカードを使って買い物をすることで、還元率をアップさせることができるのですが…
- Amazonカード:1.5%(無料会員の場合)
- 楽天カード:3%
と、ポイント還元率に2倍も差があります。
さらに楽天は、ポイントプログラムを上手に利用することで、普段の買い物でもポイント還元率を10%以上にすることも可能です。
ポイントは圧倒的に楽天の方が貯まりやすいですね。
レビューの信頼性
「Amazon」のほうが信頼できる。
レビューは、通販サイトで買い物をする上で重要な情報ですが… 購入者の個人的な感覚や判断もあるので、正しい情報なのかを判断するのは難しいです。
ただ、楽天には「レビューを書いて送料無料」などのサービスがあるので、適当なレビューが多い印象です。
なので、辛口評価も結構あるAmazonの方が、レビューの信用性が高いとしました。
ただし、Amazonでも高評価で日本語がおかしいレビューは、ステマの可能性が高いので注意した方がいいかもしれません。
返品・トラブル対応
「Amazon」のほうがスムーズ。
Amazonは、返品もキャンセルもサイトから簡単にすることができ、トラブル対応も24時間チャットや電話で問い合わせることができるので安心です。
一方の楽天は、キャンセルや返品、トラブル対応も店舗ごとの対応で、お店の人と直接やりとりをしなくてはならず、スムーズに話が進まないことも多々あります。 (基本、平日の昼間じゃないと返事がこない…)
なので、返品・トラブル対応はAmazonの方が使いやすく安心です。
サービスはAmazonの勝ち?
ここまで両社のサービス8項目を比較してみましたが、それぞれにメリット・デメリットがあることがお分かりいただけたと思います。
しいて言えば、サービス面ではトータル的にAmazonの方が優れていると言えます。
通販になれていない人はAmazonの方がいいかもしれませんね。
しかし、大事なのは次からです。
本題でもある「Amazonと楽天、どっちを使えばお得なのか?」の答えについて説明していきましょう!
どっちを使えばいいの?
冒頭でも話したように、結論を言えば、Amazonと楽天のどちらか一方をお得だと言い切ることはできません。
重要になのは、利用状況に合わせて両社のメリットを活用し、上手く使い分けることです。
それでは、Amazonと楽天でお得に買い物するための、具体的なの使い分け方をみていきましょう!
無料会員で利用するなら
「楽天」をオススメ!
まず、Amazonも楽天も買い物するためには、会員登録が必要になります。
もちろんどちらも無料です!
ただ、Amazonには「Amazonプライム」という月額500円(税込)か年会費4900円(税込)の有料会員サービスがあります。
この「Amazonプライム」に入るか入らないかで、Amazonを利用する価値が大きく変わります。
プライム会員の特典としては主に、
- 映画やドラマなどが見放題
- 音楽が聴き放題
- 送料が全て無料
- お急ぎ便、日時指定便が無料
- 会員限定のセールがある
など、かなり充実したサービス内容で、これが月額500円ならまったく損はないと個人的には思います。 (もちろん私も入ってます。)
詳しくはコチラ⇒「Amazonプライム」
しかし、上記の特典に魅力を感じない、お金をかけたくない人はAmazonを使うメリットはあまりないです。
一方の楽天は、無料会員でサービスに差はなくポイントも貯まりやすいです。
また、利用に応じて会員ランクが上がり、ランクが上がれば恩恵も多くなります。
なので、無料会員(プライム会員にならない)なら、楽天の方がマシということになります。
ちなみに、プライム会員にならなくてもAmazonを利用しちゃって問題はありません。
ただ、送料だけみても1回400円(2000円以下の場合)と考えると、プライム会員に入った方が送料も無料になるし、まったく損なく使えると思います。
利用頻度が少ないなら
「Amazon」をオススメ!
通販サイトの利用頻度が年に数回とか、それ以下の場合についてです。
利用頻度が少ない人は、両社の恩恵を受ける機会が少ないので、ぶっちゃけどっちを使っても大差ありません!
ですが、しいて言えばAmazonの方がいいでしょう。
その理由は、
- Amazonの方が商品価格が安い。(商品にもよる)
- ポイントを使わない(失効する)なら、貯まりにくいAmazonで。
- 楽天はメルマガが多く、かなりうっとうしい。
もちろん買いたい物にもよりますが、利用頻度は少ないけど少しでもお得に買い物したい人はAmazonをオススメします。
また、通販の利用頻度は少ないけど、映像・音楽などのサービス内容から「プライム会員」になっている人ならAmazonで間違いないです。
配送を急ぐなら
「Amazon」をオススメ!
Amazonにはオプション料金を支払えば、当日~翌日に配達してくれるサービスがあります。
配達オプション | お届け先 | |
---|---|---|
本州・四国 (離島を除く) | 北海道・九州 | |
お届け日時指定 | 510円 | 550円 |
お急ぎ便 | 510円 | 550円 |
当日お急ぎ便 | 610円 | 650円 |
ラッシュ便 | 710円 | – |
※沖縄および離島など、一部で対象外地域あり。
さらに、「プライム会員」(有料)なら、これらのサービスを無料で使うことができます! (※Amazonで販売している商品に限る。)
一応、楽天にも無料で使える「あす楽」という当日~翌日に届くサービスがあるのですが、店舗によって使えなかったり、地域がかなり限定されていたりと使いにくいサービスです。
とにかく商品がスグ欲しい人、値段よりも配達スピードを重視するならAmazon一択です。
お得に買うなら
「楽天」をオススメ!
サービス比較でも話ましたが、基本的に商品の価格が安いのはAmazonです。 さらに「プライム会員」(有料)なら送料も無料になり、一見するとAmazonの方が安く買えるように思えます。
しかし楽天には、それを超える優秀なポイント還元システムがあります!
このポイント還元を上手に利用すれば、簡単に10%前後の還元をもらうことができるので、実質Amazonより安く購入することができるわけです!
例えば、同じ商品がAmazonで9,500円、楽天で10,000円で売られているとします。
これを楽天で10%還元で買えば、1,000ポイント(1,000円)付きますので実質9,000円で買ったことになるわけです。
ただ、もらえるポイントの大半が、約1ヶ月で失効する「期間限定ポイント」なんです…
しかし!この「期間限定ポイント」は、キャッシュレス決済「楽天ペイ」の支払いにあてることできるため、コンビニやドラッグストア、飲食店などの街での買い物としてムダなく使うことができるんです!
つまり、楽天のポイント還元を上手に利用すれば、楽天の方がお得に買い物ができるわけです。 (もち、元の商品の値段にもよるけど)
楽天ポイントの還元方法・活用方法については、長くなりますので別記事で説明します。
日用品・小物を買うなら
「Amazon」をオススメ!
前の項目で「お得に買うなら楽天」と話しましたが、日用品や小物など値段が安いものを買う場合は話が別です。
楽天で買い物する場合、販売店によって差がありますが、だいたい5,000円以下だと送料がかかります。
仮に10%還元で買ったとしても、値段が安いと還元率もたいして付きませんし、これに送料も含めるとAmazonと対して変わらないかそれ以上です。
一方のAmazonは「プライム会員」(有料)なら、2,000円以下でも送料がかかりません!
「プライム会員」じゃなくても、「Amazon定期おトク便」を使えば送料無料+10%OFFの割引で購入することができるのでとってもお得です。
小物の場合は「プライム会員」が条件ですが、日用品など値段が安いものを買うなら、Amazonを利用した方がお得になります。
安心・使いやすさなら
「Amazon」をオススメ!
はっきり言って、楽天はいろいろとイメージが悪いです。 過去には詐欺まがいの半額セールを開催して話題にもなりました。
それにくらべAmazonは、サイトの使いやすさ・セキュリティ面・サポート体制が整っています。
さすが、世界の会社と言えます。
楽天は、その辺のサービスもAmazonにおとります。
安心・安全・使いやすさを重視するなら間違いなくAmazonです。
ただAmazonでも、顧客情報が流出する事件が発生しました。
詳しくはコチラ⇒Amazonの「注文履歴流出騒動」
この件をどう判断するかは個人によりますが、不安な人はAmazonの利用をやめた方がいいと思いますね。
まとめ
内容を見てもらってのとおり、「Amazon」と「楽天」のどちらが良いかを言い切ることはできません。
めんどうではありますが、なるべく損なく使うなら状況で両社を使い分けるのがベストです。
さらに言うなら、ご自身のスタイルに合わせて良い方を選ぶのが1番いいでしょう。
その時に、このサイトを参考にしていただけたら幸いです。
ただ最後に…
しいて言うなら、私は楽天派です。